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zoom RSS 中国武術の套路と武術論(前編)

<<   作成日時 : 2011/04/18 11:17   >>

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中国武術の套路について、前に長期連載した文章を、一部加筆修正してみました。長い文章ですがお付き合い下さい。


『型と形』
八極拳、蟷螂拳、太極拳、八卦掌、劈掛掌、形意拳など中国武術には、様々な門派があるが、ほとんどの門派の教習は、『型』を通して行う。では、武術における『型』とはどのようなものなのだろうか。これについて考えていこうと思う。
結論から言うなら、武術で練習する『型』とは、数学や物理学で使う『公式』のようなものである。三角形の面積をもとめる式を例えに出して説明しよう。
底辺×高さ÷2
これが一般的な三角形の面積をもとめる式である。しかし、下記の式も同じ意味を持つ式になる。
底辺×高さ×1/2
XYZ (X=底辺、Y=高さ、Z=1/2)
形は変わっているが、『三角形の面積をもとめる』という原理から離れてはいない。このように、最初に述べた一般的に使われている三角形の公式の形は様々な形に変化する事が出来る。しかし、どの形においても、三角形の面積を導き出すという原理と何故三角形の面積を求める公式がこの形になるかという理論については、変わっていない。むしろ、実用を考えるのであれば、扱いやすい形に変化させるべきである。
ただし、それは上記の理論を内包していれば、であるが。
また、この公式の意味の理解が出来たとしても、これは三角形の面積を求めるという協議的な一面を理解し、実用したにすぎず、これではある一定の局面、状況でしか実用する事ができない。つまり、三角形の面積を求めるという公式を、それのみで活用するのではなく、他の状況においても活用し、この公式を反映させる事が出来なければ意味をなさないのである。
このように多方面に実用、応用が可能な状態で初めて公式、又は公式を覚えたと言えるのであって、原理と応用性の抜け落ちたものは、文字や数字、単語の羅列に過ぎず、形でしかない。ただ機械的に覚えるという行為を行えば、同じ意味を持つ公式を複数覚えるという無駄な行為をする事にもなりかねない。
では、次に八極拳の型の中から『衝推』を例にあげて説明していこうと思う。
ここでこの衝推を使って説明するのは、単純な形をした型だからであるが、この型より単純でより根元的な原理を持つ型も存在する。しかし、この型は現代において、一般的により想像しやすいと考えるので例としてあげたのである。
さて、この衝推の形態とは、一般的に中段突きと云われている形態に近い形をとる。簡単に説明すると、例えば右拳で突く場合、準備姿勢において上半身は突き出す右拳と反対の左拳を前方に出した状態で、突き出す右拳は腰の横に添えた状態で腰を捻り蓄勁する。また、下半身は突き出す右拳と同方向の右脚を前方に伸ばした状態にする。反対の軸脚となる左脚は、深く曲げて重心を落とし、いつでも大地を蹴り出せるように準備、蓄勁する。この準備姿勢から前に伸ばされた脚を大きく踏み出し、着地すると同時に前方に伸ばされた爪先を内旋させ騎馬式になる。この騎馬式という歩形は、両足を一膝足分に体の左右に開いた状態で、両足の爪先を体に対して正面に向け重心を落とした状態であるが、膝が外に開かないように内に閉め、横から見た時かかとと膝とお尻が正三角形になるまで重心を沈める。また、両足の指は大地を掴むようにする。これら以外にも細かい要求があるが、形態だけを簡単に説明するならこのような歩形である。
上記と同時に、上半身は、前に突き出された左拳を後方の腰に引き戻しながら、腰に添えた状態で蓄勁されている右拳を前方に縦拳の状態で真っ直ぐ突き出す。この時突き出した右拳は、肩の高さに収めるようにする。また、後方に来た左の肘は打ち出した右拳の真後方に来るように収める。
これが、八極拳の衝推の形態である。では、この型における原理とはなにか、言い方を変えるならば、前述した公式における「三角形の面積を求める為の式である」という原理に相当するものとはなにか、という事である。
結論を一言で述べるなら、それは、直中求方という言葉でも言い表される。つまり、直線的な運動の中に方形に働く力である。つまり前後、左右、上下に力が均等に働いている事である。
このように聞くと簡単に思うかもしれないが、上記のような状態を作るためには、衝推という形態で打ち出し終えた後、体の各部位をそれぞれの要求に合わせて運用させなければならない。まず、騎馬式となった下半身は、この歩形の要求と同じく、膝を中心に上部にあたる太ももを外旋させる。また、外旋させた上部とは反対に、膝より下部は内旋させる。これは前述した膝を内に閉めるという事と類似する事でもある。更に前述した行為によって起きるであろう、爪先のズレを地面を足の指で掴むという行為で抑制する。次に、丹田に意識を落とし、拡大運用させる。また、この丹田の背部にあたる尾と、命門穴を拡大、安定させる。この事により、重心は安定し下方に向かうが、この力とバランスを取るために、頭の頂部を上方に引き上げ力の配合、バランスをとる。
次回に続く!





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